【ユーザーのリアルな声】Postman vs EchoAPI:「環境作成」から「自動化テスト」まで
初心者目線で赤裸々に比較すると、Postmanは「知っている前提」で進むのに対し、EchoAPIはテストの流れを自然に導く。
前回の
「はじめて API リクエストを送ってみた」体験記 に続き、
今回も同じ 新人開発者さん に、API テスト学習の 次の関門 を記録してもらいました。
それが——
「環境作成から自動化テストを最後まで回す」体験 です。
Postman と EchoAPI で、
5 つの API をつなぎ、自動化テストを実行するとき、
体験にどんな違いが生まれるのか?
慣れている人には当たり前の作業でも、
新人にとっては
「自分はいま正しい道を進んでいるのか?」
を常に問い続ける時間になります。
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【POSTMAN vs. EchoAPI】初めての自動テスト。
— EchoAPI公式 (@EchoAPIteam_jp) December 19, 2025
何でPOSTMANでは毎回BaseURLを手入力をしなければいけないんだ?? #エンジニア #softwaredevelopment pic.twitter.com/xqwHv3MqMG
これは、このブログをもとに作った比較動画です。よかったら、ぜひチェックしてみてください!
1. Postman で一通りやってみる
1. 環境を作成する
すべては「一見すると簡単そう」なこの一歩から始まります。
1.環境 → 環境を作成

2.名前を テスト環境 に設定

ここまでは特に問題なし。
当時の正直な気持ちは、
「うん、これは分かる。環境だよね。」
2. 最初の API を開く
1.コレクション 内の 1 つ目の API を開く
GET:/products?page=1&size=10&search=Laptop

2.画面右上で、先ほど作成した テスト環境 を選択

ここまでは、まだ「初心者向け」と言える範囲。
画面は少し複雑でも、自分が何をしているかは分かっていました。
3.環境設定後、そのまま「送信」をクリック
……エラー。

ここで初めて、
あ、API の前に baseURL を付けないといけないんだ」と気づきました。
でも、
どこで設定するのかが分からない。
画面を一通り見回しても入口が見つからず、
仕方なく URL の先頭に {{baseUrl}} を手入力。
すると、
マウスを乗せた瞬間に、ようやく入力欄が現れました。

「最初からここを教えてほしかったな……」
そんな気持ちになりつつ、環境変数を設定します。
環境変数に baseUrl を追加し、以下を入力:
https://dummyjson.com

4. リクエスト送信 → 変数抽出(スクリプト必須)
ここで、初めて本気で詰まりました。
- スクリプト をクリック
- Post-response Script を手書きで追加:
var response = pm.response.json();
pm.environment.set("id", response.products[0].id)

正直に言うと、私は JS が分かりません。
このスクリプトも AI に書いてもらっただけです。
問題はそこからで──
中身が理解できない以上、正しいかどうか判断できない。
- 次の API が動かなかったとき
- API 自体が悪いのか?
- それともこのスクリプトが間違っているのか?
この瞬間から、
私はもう「API をテストしている」というより、
自分には理解できないスクリプトに賭けて、
全体の流れが動くかどうかを祈っている状態
になっていました。
- 送信 を押して、変数が本当に環境に保存されたか確認し、そのあと忘れずに 保存。

5. 次の API(2〜5 個目)
2 つ目の API を開いた瞬間、違和感がありました。
さっきコレクションに baseURL を設定したはずなのに、
この API には反映されていない。
結局ここでも、
URL に 手動で {{baseUrl}} を入力して初めて認識される、という状態。

残り 4 つの API でも、毎回同じ作業を繰り返します。
- API を開く
- baseURLを設定
- 前の API の値を使いたいので、
idの Value を{{id}}に変更

6. 自動化テストを実行する
- 5 つの API がすべて 200 OK になったので、いよいよ 人生初の自動化テストを実行します。
……が、最初は本当に分かりませんでした。
「自動化テストを実行する場所は、API 画面にはない」
という事実に。
視線は自然とボディの周辺を探してしまいます。
実際の入口は、
その他の操作を見る → 実行
という、開かないと存在に気づけない場所。
初見でここにたどり着くのは、かなり難しいです。


2.実行

3.成功/失敗結果を確認

動きはする。
でも終始「どこかで間違えていないか」を気にし続けていました。
2. 同じことを EchoAPI でやってみる
正直、最初はこう思っていました。
「API ツールなんて、どれも大差ないでしょ?」
1. 環境を作成
1.現在の環境を管理 → 環境を新規作成

2.そのまま入力:
一切都非常清晰,在这里就可以直接设置基本URL。
基本URL:
https://dummyjson.com
Environment Name:
テスト環境

3.最初の API を開き、作成した「テスト環境」を選択

API 画面に戻った瞬間、気づきました。
基本URL が自動で付与され、しかも説明付き。

そのときの率直な感想は、
「あ、これは覚えなくていいんだ。」
2. リクエスト送信 → 変数抽出(スクリプト不要)
- 送信 をクリック
- 後処理 → タスクを追加 → 変数を抽出

3.以下を入力:
- 変数:
id - 変数のタイプ:環境変数
- JSONPath式:
$.products[0].id(最初の返却データの id)

4.環境設定を開き、変数が自動保存されていることを確認。

JS なし。
pm.response なし。
「書き間違えたかも」という不安もなし。
考えていたのは、ただ一つ。
「どの値を使いたいか?」
3. 次の API(2〜5 個目)
残りの API も、特に迷うことはありませんでした。
- 環境は自動で維持
- URL は
{{baseUrl}}が自動補完 - 前の API の値を使うときは、Value に
{{id}}を入力して、送信して保存するだけ

4. 自動化テスト
1.EchoAPI では 自動テスト が独立したモジュールとして用意されています。
自動テスト → 新しいテストケース

2.ステップを追加 → APIからインポートする

3.先ほどの 5 つの API を選択

4.テスト環境 を選択

5.保存 → 実行 、結果が出る

なぜ EchoAPI は「自動テスト」を独立したモジュールにしているのか?
最初は私も疑問でした。
「なぜ各 API の中にテストを置かないのか?」
しかし一連の流れを終えて分かりました。
この設計は、初心者の認知順序にかなり配慮されています。
1. API を叩くことと、テストを回すことは別物
Postman では:
- リクエスト作成
- パラメータ調整
- Script 記述
- 自動化テスト実行
すべてが同じ画面に混在しています。
慣れている人には便利ですが、初心者にとっては:
「今、自分は API を調整しているのか、
それともテストを組んでいるのか分からない」
EchoAPI では テスト を分離することで、
今やっているのは「自動化テスト」だ
と、はっきり意識できます。
2. API 画面で「入口探し」をしなくていい
Postman のテスト実行入口は、
- リクエスト欄ではない
- レスポンス欄でもない
- 一番見ている場所にもない
そのため初心者は、
「機能は知っているけど、どの階層にあるのか分からない」
という状態になりがちです。
EchoAPI では、
- API管理:その API が動くかどうか
- 自動テスト:複数 API をどう回すか
役割が明確に分かれています。
まとめ
EchoAPI は、
テストは一つの流れとして用意する。
原理だけ理解すれば、
細かい実装はツール側が引き受ける
Postman は、
テストの場所も、
スクリプトの書き方も、
すでに分かっている前提の設計
初心者にとって重要なのは、
機能の多さではなく、
考え方が表に出ているかどうかだと感じました。