EchoAPIでのファイルアップロード詳細ガイド

APIファイルアップロードの課題を解決しましょう。EchoAPIを使った、簡単で効率的なテスト方法を実践的な手順でご紹介します。

日頃からEchoAPIを利用してファイルアップロードのテストを行っている開発者として、ここではファイルアップロードに関するよくある疑問点を解説し、具体的な操作手順をご紹介します。

EchoAPIでのファイルアップロード詳細ガイド

ファイルアップロードの基本ルール

まず、3つの重要な質問に明確に答えます。

  1. multipart/form-dataを使うべきか?
    → はい。ファイルアップロードでは必ずmultipart/form-dataをContent-Typeとして指定する必要があります。これはHTTPプロトコルで規定されている標準方式であり、EchoAPIも完全にサポートしています。この方式ではフォームデータとファイルデータが複数の「パート」に分割され、それぞれに独自のヘッダーとコンテンツが付与されるため、バイナリファイルの送信に最適です。
  2. ファイルフィールドのパラメータ key は何を使う?
    → 呼び出すAPIの設計に依存します。最も一般的なのはfileですが、imagedocumentavataruploadvideoなどの場合もあります。正しいフィールド名は必ずAPI仕様書を確認してください。もし自分でAPIを設計する場合は、EchoAPIのインターフェース設計画面で自由に指定可能です。
  3. 追加のメタデータは必要か?
    → インターフェース仕様によりますが、通常はfile_name(ファイル名)やmedia_type(ファイルタイプ)を付与することが推奨されます。これらはform-dataの通常のテキストフィールドとして送信可能です。
    他のメタデータ例:よくあるケースとして、ユーザーアバターをアップロードする際は以下のような情報も必要になる場合があります。
    • user_id: 12345(テキストフィールド)
    • type: "avatar"(テキストフィールド)

基本原則:常に利用するAPIの公式ドキュメントを最優先に確認すること。

EchoAPIでのファイルアップロード手順

  1. インターフェースの作成または編集
    • 必要に応じてfile_namemedia_typeなどのメタデータフィールドを追加
  2. テスト用ファイルをアップロード
  3. リクエスト送信と結果確認
    • 「送信」ボタンをクリック

レスポンスエリアに返却結果が表示されます

EchoAPIでのファイルアップロード手順

必要なメタデータを入力

EchoAPIでのファイルアップロード手順

ローカルから画像・動画・PDFなどを選択

EchoAPIでのファイルアップロード手順

ファイルパラメータの行で「ファイルを選択」をクリック

EchoAPIでのファイルアップロード手順

Content-Type をmultipart/form-dataに設定
注意Content-Type: multipart/form-dataヘッダーは手動で追加しないでください!
EchoAPI(やPostmanなどのツール)は、Bodyでform-dataを選ぶと自動的にboundary付きのContent-Typeヘッダーを生成します。手動で追加すると競合エラーの原因になります。
自分で追加する必要があるのは、Authorization: Bearer <your_token>などの認証系ヘッダーだけです。

EchoAPIでのファイルアップロード手順

パラメータエリアで「パラメータ追加」をクリックし、タイプを「ファイル」に設定。フィールド名(例:file)を入力

EchoAPIでのファイルアップロード手順

メソッドはPOST(またはAPI仕様に従う)を選択

EchoAPIでのファイルアップロード手順

設定後のEchoAPI画面は以下のようになります:

Key Value Type
file my_photo.jpg File
user_id 12345 Text

リクエスト例

cURL例

curl --request POST \
  --url http://httpbin.org/anything \
  --header 'Accept: */*' \
  --header 'Accept-Encoding: gzip, deflate, br' \
  --header 'Connection: keep-alive' \
  --header 'User-Agent: EchoapiRuntime/1.1.0' \
  --header 'content-type: multipart/form-data' \
  --form 'file=@[object Object]'
リクエスト例
リクエスト例

パラメータ解説

  • --request POST: POSTメソッドを指定(--location-Lを使う場合、省略可能なこともある)
  • --header: 認証などのヘッダーを設定
  • --form-F): multipart/form-dataのフィールドを表す
    • 'file=@[object Object]': fileがキー、@の後ろにローカルファイルの絶対パスを指定

Postman例

    • キー:file、タイプ:File、値:ローカルファイルを選択
    • キー:file_name、タイプ:Text、値:ファイル名
    • キー:media_type、タイプ:Text、値:MIMEタイプ(例:image/jpeg, application/pdfなど)

以下のキーと値を追加:

Postman例

Bodyタブでform-dataを選択

Postman例

Headersに認証情報を追加

Postman例

URLを入力

Postman例

メソッドをPOSTに設定

Postman例

EchoAPIでアップロード問題を解決するコツ

もしアップロードがうまくいかない場合は、次の観点から確認してください:

  1. APIドキュメントの確認:最優先は、サーバー側が期待するフィールド名やメタデータの確認。
  2. Content-Typeヘッダーを手動で設定しない:自動生成に任せる。
  3. Typeの確認:ファイルフィールドは必ず「File」、テキストフィールドは「Text」に設定。
  4. まずはシンプルに:まずはファイル単体をアップロードし、動作確認。その後、徐々に他のフィールドを追加して原因を切り分ける。
  5. レスポンス内容を精読する:失敗時でも、通常はエラーメッセージが返ってくる(例:{"error": "Missing field 'file'"})。エラーメッセージを読むことが解決の近道。

このガイドがファイルアップロードの問題解決に役立てば幸いです。
EchoAPIform-data機能は非常に強力で、正しく設定すればアップロードテストは簡単になります。もし特定のエラーやユースケースがあれば、詳細を共有いただければさらにサポートいたします。